この記事の結論
GW明けに退職を決意することは珍しくない。大切なのは「退職手続き」と「次の求人確認」を同時に進めること。5〜6月の転職市場に出遅れない準備が、後悔しない辞め方のカギ
この記事では「退職前に確認すべきチェックリスト」と「損しない辞め方の手順」を整理しています。読み終えたら、今日から求人確認・書類準備・退職手続きに動ける状態になります。
GW明けに応募できる求人を確認する →この記事で分かること
- GW明けに退職・転職相談が増える理由
- 退職前に確認すべき3つのチェックリスト(お金・手続き・転職準備)
- 有給・失業手当・社会保険で損しない辞め方の手順
- 絶対やってはいけないNG行動5選
- 5〜6月の求人に出遅れない転職準備
GW明けの月曜日、会社に向かう足が急に重くなった。連休前より「もう無理」という気持ちが強くなっている。そんな状態の方は多いはずです。
連休中に体が回復した分、「仕事のしんどさ」がより鮮明に感じられるようになることがあります。その感覚は、職場の問題に気づいているサインかもしれません。
ただし、「今すぐ辞める」と勢いだけで動くと、有給・失業手当・社会保険で損をするリスクがあります。さらに、求人確認を後回しにすると、5〜6月に動く求人へ出遅れる可能性もあります。
この記事では、退職を後悔しないために「今やるべきことの順番」を整理します。
GW明けに退職を決意する人が多い理由
毎年GW明けは退職・転職相談が増えるタイミングです。その背景には、GW特有の構造的な理由があります。
ウマい人事の求人市場動向では、5月はGW明けを境に企業・求職者双方の動きが活発化し、採用競争が激しくなると整理されています。
dodaも、6月は新卒対応が落ち着いた企業が中途採用へ動きやすく、求人が増える理由の一つになると解説しています。
つまり、GW明けに退職を考えた人は「辞める手続き」だけでなく、「次に応募できる求人の確認」も同時に始めるべきタイミングです。
参考:ウマい人事 2025年5月求人市場動向、doda 求人が多い時期はいつ?、みらいキャリア 5月の転職
連休で「普通の感覚」が戻る
長時間労働・人間関係のストレスが続いていると、「これが普通」という感覚になりやすいです。
連休で一時的に距離が取れると、「あの職場はやっぱり普通じゃなかった」という気づきが起きやすくなります。
4月に感じた「こんなはずではなかった」が積み重なる
新年度の異動・評価・昇給が4月に判明し、「期待と現実のギャップ」を抱えたまま連休に入る人が多いです。
連休中にそのギャップを整理する時間ができ、退職という結論に至りやすくなります。
「5月病」とは違う判断の問題
「GW明けの気持ちは5月病だから様子を見よう」というアドバイスを目にすることがあります。
ただし、毎日の業務で具体的な問題(ハラスメント・長時間残業・給与未払い等)が起きている場合は、「様子を見る」より「行動を始める」方が正解のケースがあります。
「辞めるべきか・続けるべきか」の判断に迷っている場合は、まず求人市場の現状を確認することで判断の材料が増えます。「応募できる求人がある」と分かれば、焦って退職日だけ決めるリスクを減らせます。
退職前に確認すべきチェックリスト
退職を「損なく・後悔なく」進めるためには、動き出す前に確認すべきことがあります。
3つのカテゴリに分けてチェックしてください。チェックを入れながら確認できます。
お金・制度の確認
退職日で保険料の負担が変わる理由:会社の健康保険・厚生年金は、資格喪失日の前月までが対象です。月末退職は翌月1日が資格喪失日になるため、その月の社会保険料が発生します。月途中退職では国民健康保険・国民年金への切り替えが必要になるため、どちらが自分に合うか市区町村や健康保険組合で確認してください。
退職手続きの確認
転職準備の確認
損しない辞め方の手順
退職は「感情で動くか・手順で動くか」で損得が変わります。
以下の6ステップを順番通りに進めると、後悔しにくくなります。
退職日を月末にするか月途中にするか確認する
退職日によって、会社の社会保険に残る月と国民健康保険・国民年金へ切り替える月が変わります。「月末が必ず得」と決めつけず、給与締め日、有給残日数、保険料を確認してから退職日を決めてください。
有給残日数を確認して全消化を申請する
有給は労働者の権利です。退職前に残日数を確認し、退職日から逆算して有給消化期間を設定してください。「有給を使わせてもらえない」という雰囲気に流されないことが重要です。
上司に口頭で退職意思を伝え、後日書面(退職届)を提出する
口頭だけでは証拠が残りません。「退職届」を書面で提出することで、会社側による「聞いていない」という対応を防げます。退職願(お願いする書類)ではなく退職届(確定させる書類)を使います。
引継ぎ書類を作成する
「引継ぎが終わるまで辞めさせない」という主張は法的根拠がありませんが、円満退職のためには最低限の引継ぎを行うのが現実的です。業務の流れ・連絡先・注意点をまとめた書類を用意すると対応しやすくなります。
退職後に必要な書類を受け取る
離職票・源泉徴収票・雇用保険被保険者証・年金手帳(返却がある場合)が必要です。特に離職票は失業手当の申請に必須のため、退職後すぐに受け取れるよう会社側に依頼しておきます。
健康保険・年金の切り替え手続きをする
退職後14日以内に国民健康保険への加入手続きが必要です(任意継続の場合は退職後20日以内)。年金は厚生年金から国民年金への切り替えが必要です。市区町村窓口で手続きできます。
上司からの引き止めや「もう少し待って」という圧力が続く場合は、退職代行サービスの利用も選択肢です。ただし費用がかかるため、まず自分で対応してみてから検討することをおすすめします。
やってはいけないNG行動5選
退職・転職で後悔する人の多くは、以下のいずれかをやってしまっています。
感情が高ぶっているときほど、これらに注意してください。
退職・転職で後悔しやすい行動
- 「もう無理、明日から来ません」と口頭だけで即日退職しようとする → 会社が「合意した」と言い出す可能性があり、未払い給与・有給消化でのトラブルになりやすい
- 有給が残っているのにそのまま退職する → 有給は1日単位で金銭価値があります。10日残していたら数万円の損です。必ず消化してから辞めてください
- 退職後から転職活動を始める → 在職中より求人選びが焦りやすく、「早く決めたい」で妥協するリスクがあります。エージェントへの登録は在職中でも可能です
- 職場への不満をSNSに書き込む → 会社名・業種・役職などから特定されることがあります。退職後の名誉棄損・損害賠償請求のリスクになります
- 転職先や応募候補がないのに退職日だけ決める → 空白期間が長くなると面接で説明が必要になります。退職前に求人を確認し、応募候補を作ってから退職日を確定させると安心です
転職を成功させるための動き方
「辞める決意」と「次を決める準備」は同時に進められます。むしろ同時に進める方が、退職後の焦りが減ります。
特にGW明けは、同じように「今の職場を変えたい」と考える人が動き始める時期です。応募が増える前に、求人確認と書類準備だけでも始めておくと出遅れにくくなります。
在職中に転職エージェントに登録する
多くの方が「退職してから転職活動」と思っていますが、在職中の方がエージェントに相談しやすいです。
「今すぐ転職したい」でなくても、「求人状況の確認」「職務経歴書の添削」だけを依頼することができます。
退職前に登録する目的は、すぐ内定を取ることではありません。今の経歴で応募できる求人、退職理由の伝え方、避けるべき求人条件を先に把握することです。
退職理由を「次に活かす言葉」に整理する
「会社がしんどかった」は面接では通用しません。
「〇〇の経験を次に活かすための転職だ」という軸を作ることで、面接の通過率が上がります。エージェントと一緒に整理するのが一番早いです。
最初から職種・業界を絞りすぎない
転職活動の最初段階では、求人を広く見ることが大切です。
「この職種しか応募しない」と決め込むと、選択肢が狭まります。まずは幅広く確認して、自分の経歴で応募できる求人を把握することから始めましょう。
GW明け退職後の転職に強いエージェント
転職エージェントは「何を目指すか」によって選ぶ基準が変わります。
以下のカードで自分に合いそうなサービスを確認してください。迷う場合は、IT職種を見たい人はウズウズITまたはユニゾンキャリア、職歴に不安がある人はJAIC、幅広い求人を見たい人はリクルートエージェントが候補です。
※カードは横にスクロールできます
ウズウズIT
IT転職特化ユニゾンキャリア
IT転職専門JAIC(ジェイック)
フリーター・早期退職歓迎リクルートエージェント
総合型・求人数最大級どのエージェントが合うか分からない場合は、まず1〜2社に登録して担当者と話してみることをおすすめします。登録・相談は無料で、「今すぐ転職」でなく「情報収集」だけでも利用できます。
よくある質問
GW明けに転職エージェントへ登録するのは早いですか?▼
早すぎません。退職を決めていなくても、求人状況の確認、職務経歴書の下書き、退職理由の整理だけで利用できます。
GW明けは同じように動き始める求職者も増えるため、応募前の準備だけでも早めに進めておくと安心です。
退職前に求人へ応募しても問題ありませんか?▼
問題ありません。在職中に求人確認や応募準備を進める方が、退職後に焦って条件を妥協するリスクを減らせます。
面接では「退職を検討している理由」と「次に改善したい働き方」をセットで説明できるようにしておきましょう。
GW明けに退職を決意するのはおかしいですか?▼
おかしくありません。連休中に心身が少し回復したことで、普段は見えにくい「職場の問題」や「自分の感情」がはっきり見えやすくなります。
GW明けは退職を考える方が毎年増えるタイミングです。その感覚は、職場の問題に気づいているサインかもしれません。
退職後すぐに転職活動を始めないと詰みますか?▼
詰むわけではありませんが、在職中から動き始める方が選択肢が広がります。
退職後に転職活動を始めても内定は取れますが、空白期間が長くなると面接で説明が必要になります。エージェントへの登録は在職中でも無料でできるため、情報収集だけ先に始めておくのがおすすめです。
有給は全部消化できますか?▼
法律上、有給休暇は労働者の権利であり、会社は正当な理由なく拒否できません。
退職前に残日数を確認し、退職日までに消化できるよう申請するのが基本です。会社が拒否した場合は、労働基準監督署への相談という選択肢もあります。
退職後の健康保険はどうすればいいですか?▼
退職後は①国民健康保険への加入、②前職の健康保険の任意継続(退職後20日以内に手続き・最大2年)、③家族の扶養に入るの3択です。
保険料は状況によって変わるため、市区町村窓口や健康保険組合に確認してから選ぶことをおすすめします。
退職金はいつもらえますか?▼
会社の規定によって異なります。就業規則に退職金の規定があれば、退職後1〜2ヶ月以内に支払われることが多いです。
勤続年数が短い場合(1〜2年未満)は退職金が出ないケースもあります。就業規則または人事部門に確認してください。
まとめ|GW明けの退職は、手順を踏めば後悔しない
この記事で確認したこと
- GW明けの「辞めたい」という感覚は毎年増えるパターンで、おかしくない
- 退職日は月末・月途中で保険料負担が変わるため、事前確認が必要
- 有給は全消化。退職届は書面で残す
- 「離職票・源泉徴収票・雇用保険被保険者証」を必ず受け取る
- 転職活動は在職中から始める。エージェント登録は情報収集だけでも使える
- SNS批判・有給放棄・口頭だけの退職の3つが最大のNG
「今すぐ全部を決めなくていい」というのが正直なところです。まずはエージェントで求人の現状を確認して、行動できる選択肢を増やすことから始めましょう。



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