この記事の結論
フリーター・職歴なしでもインフラエンジニアへの転職は実現できます。JAICやウズウズITのような未経験特化エージェントを活用し、まず監視オペレーターから実務経験を積むルートが現実的です。
「フリーターから正社員になりたい。手に職をつけたい。でも自分にできる仕事なんてあるのかな…」
そう悩んで検索した先で出てくるのが「未経験OK・インフラエンジニア」という求人です。
ただし、求人名だけで判断すると、入社後の仕事内容や働き方でギャップが出やすい職種でもあります。
【結論】フリーターからインフラエンジニアを目指せるが、入口の現実は先に知っておくべき
この記事で確認できること
- フリーターからインフラエンジニアを目指すときの現実
- 筆者の実体験に基づく年収・夜勤・応募数
- 資格、求人選び、相談先の考え方
未経験フリーターからインフラエンジニアへ転職できる可能性はあります。筆者自身も、フリーター期間を経て2025年4月にSES正社員としてIT業界へ入りました。
一方で、最初から設計やクラウド構築を任されるとは限りません。入口は、監視オペレーターや運用監視など、手順書に沿ってシステムを見守る仕事になるケースがあります。
「未経験からすぐ高年収」「在宅で自由に働ける」といった見せ方だけを信じると、入社後にギャップが出ます。まずは現実的な仕事内容を知ることが大切です。
※この表は横スクロールできます
| 項目 | 未経験フリーターのリアル |
|---|---|
| 採用難易度 | 未経験可の求人はあるが、準備なしでは厳しい |
| 初期年収 | 筆者は年収約300万円からスタート |
| 働き方 | シフト制・夜勤ありの現場もある |
| 必要な資格 | 必須とは限らないが、基礎学習の証明になる |
| キャリアの伸びしろ | 運用経験と学習を積むほど選択肢が広がる |
筆者のスペック|20代後半でフリーターから未経験IT転職
筆者のスタート地点は以下です。
- 年齢:20代後半
- 学部:文系・情報メディア系学部
- 卒業後:フリーター約3〜4年
- IT転職:2025年4月
- 現職:SES正社員・データセンター監視オペレーター
- 入社時スキル:ITパスポート、普通免許、PC基本操作
- 現在:CCNAとAWSを学習中
この状態から「正社員として働きたい」「一人で黙々と続けやすい仕事に移りたい」と考え、未経験IT転職を始めました。最初から華やかなエンジニア業務ではありませんが、ITインフラの現場経験を作る入口にはなりました。
なぜフリーターでもインフラエンジニアに採用されるのか
用語メモ
- インフラエンジニア:サーバー、ネットワーク、クラウドなどITの土台を扱う職種です。
- 監視オペレーター:異常通知を見て、手順書に沿って確認・報告する入口職種です。
- エスカレーション:自分で判断できない障害を上位担当者へ引き継ぐことです。
「未経験OKって書いてあるけど、本当に採用されるの?」と疑う人は多いです。筆者も最初はそうでした。ですが、転職活動を進めるうちに理由がはっきりしました。
理由1|IT人材の不足が続き、入口職種の採用枠がある
経済産業省の調査では、IT人材の需給ギャップが将来も課題になることが示されています。もちろん、無条件で採用されるという意味ではありません。未経験者の場合は、夜勤を含む働き方に対応できるか、基礎学習を続けられるかが見られやすいです。
理由2|入口の業務が「マニュアル化」されている
監視オペレーターの仕事は、サーバーやネットワーク機器の異常を確認し、手順書に沿って報告や引き継ぎをするものです。作業範囲が決められている現場では、未経験者でも研修と確認を重ねながら担当できる業務があります。
理由3|SES・派遣構造が新人を吸収してくれる
未経験から入る場合、SES企業や客先常駐の求人が選択肢に入ります。SESは、自社で雇用されたエンジニアが顧客先の現場で働く形です。良い面も注意点もあるため、仕事内容、勤務地、夜勤の有無、研修内容を面接で確認する必要があります。
未経験フリーターでも内定はちゃんと出る
筆者が実際に転職活動をした結果はこうでした。
- 応募社数:約20社
- 内定数:3〜4社
- 使ったサービス:doda、リクルートエージェント、ハタラクティブ
- 現在の働き方:SES正社員、データセンター監視、夜勤月12回程度
- 年収:約300万円
フリーター期間があっても、ITインフラの未経験枠で内定を得ることは可能でした。ただし、準備なしで通るという話ではありません。なぜITなのか、夜勤をどう考えているか、入社後に何を学ぶかを自分の言葉で話せるようにしていました。
面接では、高度な技術知識よりも「なぜITなのか」「夜勤やシフト制は大丈夫か」「入社後も学び続けられるか」を確認される場面が多かったです。
面接で評価されたポイント(筆者の体験)
- フリーター期間を隠さず、継続して働いた経験として説明したこと
- ITパスポートを取得し、基礎学習をしていることを示したこと
- 夜勤やシフト制の負担を理解した上で応募したこと
求人広告に書かれにくい3つの現実
ここからは、求人広告だけでは見えにくい現実です。応募前の判断材料にしてください。
現実1|最初は監視オペレーターから始まることがある
「インフラエンジニア募集」と書かれていても、未経験で入る場合は監視オペレーターから始まることがあります。具体的にはこんな仕事です。
- NOC(Network Operation Center)と呼ばれる部屋でモニターを見続ける
- アラートが鳴ったらマニュアル通りに一次対応・電話連絡
- 毎時のログ確認、定期巡回
- 担当範囲によっては機械の再起動・テープ交換などの物理対応
正直に言うと、派手な開発業務ではありません。コードを書く仕事とも限りません。だからこそ、求人票の「インフラエンジニア」という言葉だけで判断せず、初期配属で何を担当するかを確認してください。
現実2|夜勤あり・シフト制の現場もある
監視業務は24時間365日。だから、新人は夜勤シフトを含むローテーションに入ります。
- 筆者の現場:3交代制
- 夜勤:月12回程度
- 残業:ほぼ0時間
- 在宅勤務:なし
- 年収:約300万円
夜勤は身体への負担があります。生活リズムも崩れやすいです。一方で、残業が少ない現場なら学習時間を作りやすい面もあります。合う・合わないがはっきり分かれる働き方です。
現実3|勉強を止めると監視業務から抜けにくい
これが一番大事です。監視業務は手順書があるぶん、日々の仕事が回りやすいです。その反面、Linux、ネットワーク、クラウドを自分で学ばないと、次の業務へ進みにくくなります。
筆者も現在、CCNAとAWSを学習しています。資格そのものがすべてではありませんが、基礎を学び続けることで、運用保守、構築、社内SEなど次の選択肢を考えやすくなります。
応募前に確認したいこと
「未経験歓迎」だけで選ばず、初期配属、夜勤回数、研修内容、資格補助、異動・キャリアアップの流れを面接で確認してください。ここを曖昧にしたまま入社すると、思っていた仕事と違うと感じやすくなります。
前準備|LinuCとCCNA、どちらを学ぶべき?
用語メモ
- LinuC:Linuxサーバーの基礎知識を示す資格です。
- CCNA:ネットワークの基礎知識を示す資格です。
- Linux:サーバーでよく使われるOSです。
※この表は横スクロールできます
| 資格 | 分野 | 向いている人 | 使いどころ |
|---|---|---|---|
| CCNA | ネットワーク | ネットワーク監視や運用を目指す人 | 通信の基礎を説明しやすい |
| LinuC レベル1 | Linuxサーバー | サーバー運用に関心がある人 | Linuxコマンドやサーバー基礎を示しやすい |
| ITパスポート | IT全般 | IT学習を始めたばかりの人 | 最低限の用語理解を示しやすい |
| 基本情報技術者 | IT全般 | 長期的にIT基礎を固めたい人 | 幅広い基礎力の説明に使いやすい |
ネットワーク寄りならCCNAを学ぶ価値がある
理由は3つです。
- 通信、IPアドレス、ルーター、スイッチなどの説明がしやすい
- 監視・運用の求人で出てくる用語を理解しやすくなる
- 面接で「何を学んでいるか」を具体的に話しやすい
ただし、CCNAを取れば必ず内定や年収アップにつながるわけではありません。資格はあくまで、基礎を学んでいることを伝える材料として考えるのが現実的です。
LinuCはどうする?
LinuCはLinuxサーバーの知識を証明する資格です。サーバー運用に関心があるなら、CCNAより先にLinuCを学んでも問題ありません。求人票でLinux、サーバー監視、運用保守という言葉が多いなら相性が良いです。
「資格なしでも入れる」は本当か?
資格なしで応募できる求人もあります。ただし、筆者はITパスポートを持った状態で転職活動をしました。資格がなくても応募はできますが、未経験者ほど「学ぶ姿勢」を形にしておくほうが説明しやすいです。
20代後半フリーターが内定までに進めた転職ロードマップ
ここからは、筆者が実際にやった手順をそのままお伝えします。
STEP1|転職エージェントに2〜3社登録(1週目)
未経験フリーターは、求人サイトだけで探すと判断が難しいです。エージェントを使うと、未経験向け求人の見方、職務経歴書、面接準備を相談しながら進められます。
STEP2|職務経歴書をエージェントと一緒に作る(2週目)
フリーター期間も、継続力や対人対応などの経験として整理します。自分では弱いと思う経験でも、職務経歴書では見せ方を変えられます。
STEP3|IT基礎を説明できる状態にする(並行して)
面接では「今、何を勉強していますか?」と聞かれることがあります。ITパスポート、Linux、ネットワークなど、今学んでいる内容を短く説明できるようにしておきましょう。
STEP4|夜勤OKを軸に20社前後応募(3〜6週目)
未経験枠は数で勝負です。エージェントから紹介された求人のうち、「夜勤OK」「3年続けたい」と伝えられそうな会社にどんどん応募します。
STEP5|面接3問の準備(4〜7週目)
面接では、特にこの3つを聞かれやすいです。
- なぜITインフラを選んだのか
- 夜勤・シフト制は本当に大丈夫か
- 3年後、どうなっていたいか
答えを丸暗記するより、自分の経験とつなげて話せるようにしておくことが大切です。
STEP6|内定後に資格補助と配属先を確認する
入社前後に、資格補助、研修内容、初期配属、夜勤回数を確認してください。入社後にCCNAやLinuCを学ぶ場合も、会社の補助制度が使えるかを見ておくと負担を減らせます。
未経験フリーターが相談先を選ぶときの考え方
相談先は「フリーター向け」だけで選ばず、ITインフラ求人を具体的に説明してくれるかで見てください。配属先、夜勤、研修、資格補助まで確認できる担当者のほうが安心です。
1|ユニゾンキャリア(IT転職の相談先)
IT・Web業界への転職を相談したい人向けの選択肢です。インフラエンジニア志望の場合は、監視、運用保守、構築の違いを相談時に確認してください。
2|ウズウズIT(未経験IT転職の相談先)
未経験からIT職を目指す人の相談先です。応募前に、インフラ系の求人があるか、対応地域、研修内容、紹介される職種を確認しましょう。
3|リクルートエージェント(求人の幅を確認したい人向け)
求人の選択肢を広げたい場合は、大手総合型も併用候補になります。ただし、未経験インフラに詳しい担当者かどうかは面談で確認してください。
相談先は2〜3社で比較する
1社だけだと、担当者との相性や紹介求人の偏りに気づきにくいです。IT特化型と総合型を組み合わせ、仕事内容や夜勤の説明を見比べてください。
FAQ|よくある質問
フリーターからインフラエンジニアへの転職は現実的ですか?
現実的な選択肢の一つです。筆者自身もフリーター経験後に未経験でIT業界へ転職しました。ただし、入口は監視オペレーターなどの運用系業務になることがあるため、仕事内容の確認は欠かせません。
フリーター期間が長いと不利になりますか?
不利に見られる可能性はあります。ただ、フリーター期間中に続けていた仕事、身についた習慣、ITを目指す理由を説明できれば、面接で補える部分もあります。空白をごまかさず整理することが大切です。
転職エージェントはフリーターでも使えますか?
使えるサービスはあります。ただし、すべてのサービスが未経験インフラに強いとは限りません。登録前後に、紹介可能な職種、地域、夜勤求人の有無、書類添削の範囲を確認してください。
転職後の年収はどのくらいになりますか?
筆者の場合は年収約300万円です。未経験スタートでは高年収から始まるとは限らないため、初年度の金額だけでなく、残業、夜勤回数、資格補助、次に進める業務をセットで確認してください。
資格なしでも採用されますか?
資格なしで応募できる求人もあります。ただ、未経験者ほど学習の証拠があると説明しやすいです。ITパスポート、Linux、ネットワークなど、まずは基礎を言葉で説明できる状態を目指しましょう。
まとめ|フリーターからインフラエンジニアを目指すなら、求人の中身まで確認する
- フリーターからインフラエンジニアを目指すことは可能です
- 入口は監視オペレーターや運用監視になることがあります
- 筆者は年収約300万円、夜勤月12回程度、在宅なしの働き方です
- 資格は保証ではありませんが、学習姿勢を示す材料になります
- 相談先は1社に絞らず、求人内容と担当者の説明を比較してください
「未経験OK」という言葉だけで応募すると、夜勤や仕事内容で戸惑いやすいです。先に現実を知り、応募前に確認すべき点を整理しておけば、入社後のギャップを減らせます。
参考:経済産業省「IT人材需給に関する調査」、厚生労働省 職業情報提供サイト job tag「運用・管理(IT)」を確認しました(確認日:2026年5月16日)。




