この記事の結論
未経験IT転職後の年収は最初の1〜2年は280〜350万円台が多いです。2〜3年の実務経験後にスキルアップ転職することで400〜500万円台も十分狙えます。
この記事でわかること
- 未経験IT転職後の年収の現実(監視OP・SES・ヘルプデスク別)
- 転職前より年収が下がるケースと下がりにくいケース
- 1〜2年で年収を上げる具体的なステップ
- 筆者(フリーター→監視OP)のリアルな年収公開
「未経験でIT転職すると年収はどうなるの?」「フリーターより下がることはある?」。転職前に一番気になる疑問のひとつです。
結論から言うと、未経験入社の初年度は250〜350万円が多いです。フリーターや低年収の仕事から来た人は上がりますが、正社員で年収400万以上あった人は一時的に下がることもあります。
筆者はフリーター期間3〜4年を経て、2025年4月に未経験でSES正社員(監視オペレーター)に転職しました。現在の年収は約300万円です。「高くはないけど、フリーターより安定してよかった」というのが正直な感想です。
この記事では、未経験IT転職後のリアルな年収水準と、その後どう上げていくかを、筆者の体験も交えて解説します。
未経験IT転職後の年収はいくら?【職種別の目安】
未経験から入りやすいIT職種の年収目安は以下のとおりです。入社直後の数字なので、経験を積むと変わります。
| 職種 | 入社初年度の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 監視オペレーター(SES) | 250〜320万円 | 夜勤手当込み。残業少なめ |
| ヘルプデスク・サポート | 260〜330万円 | 日勤が多い。IT知識を学べる入口 |
| SES(インフラ系) | 280〜360万円 | 現場によって差が大きい |
| ITサポート・運用保守 | 280〜350万円 | 構築案件への足がかりになる |
| Webエンジニア(未経験歓迎) | 300〜400万円 | ポートフォリオ必要な場合が多い |
※あくまで目安です。会社規模・地域・勤務体系で変わります。求人票または面接で必ず確認してください。
職種によって差はありますが、インフラ系の監視・運用は250〜350万円が入口の現実です。最初から高い水準を求めると選択肢が極端に絞られます。
筆者の場合
フリーター時代の年収は不安定で約120〜160万円程度でした。監視オペレーターとして転職後は年収約300万円(夜勤手当込み)になり、収入は倍近く上がりました。「高くはないけど、安定してよかった」というのが今の正直な気持ちです。
転職前と後で年収は下がる?ケース別の話
「転職前より年収が下がるのでは?」という不安は多いです。前職・現状別に整理します。
フリーター・アルバイトから転職する場合
フリーターや非正規から正社員に転職すると、多くの場合年収は上がります。月給22〜25万円が多く、年間ボーナスが出れば280〜320万円前後になります。
フリーター時代は扶養控除や健康保険の問題もあり、手取りが安定しないケースが多いです。正社員になると社会保険が整うため、手取りの安定感は大きく変わります。
前職が正社員(非IT)だった場合
飲食・販売・事務など年収300〜400万円の仕事から転職すると、一時的に年収が下がるケースがあります。「未経験」扱いになるので、最初は下がっても仕方ないという気持ちで入ることが重要です。
ただし、ITスキルが積み上がると1〜3年で取り返せます。長期で見ると上がりやすい業界です。
前職がIT系(別職種)だった場合
IT業界にいても職種が違う(例:営業→エンジニア)場合は、ほぼ「未経験」として扱われます。前職の年収水準で入れることは稀です。
年収が上がりやすいケース
- フリーター・アルバイト出身
- 年収200万円台からの転職
- 夜勤ありOKな場合
一時的に下がりやすいケース
- 前職が年収400万円以上
- 管理職・専門職からの転職
- 完全日勤のみ希望の場合
年収が低くなりやすいパターンと見極め方
未経験IT転職で「思ったより低かった」と感じる人には、共通するパターンがあります。
SES・監視OPを入口にしたとき
SESや監視オペレーターは「未経験歓迎」が多い分、初年度年収は250〜320万円と低めです。悪い職種ではなく、経験を積むためのステップと割り切れるかが大事です。
筆者も監視OPから入りましたが、「ここで1〜2年経験を積んで次のステップへ」という視点を持っています。
給与交渉をしていないとき
IT未経験者は言われた額をそのまま受け入れることが多いです。しかし求人票の「応相談」「〜○○万円」には交渉の余地があるケースもあります。エージェント経由なら担当者が代わりに交渉してくれることもあります。
スキルを証明するものがないとき
資格・ポートフォリオ・自習実績がない状態で入ると、評価の根拠が面接の印象だけになります。ITパスポートや基本情報があるだけで、評価に影響することがあります。
資格と年収の関係(目安)
- ITパスポート:入社時の評価材料。大きな差にはなりにくいが「学ぶ意欲の証明」になる
- 基本情報技術者:昇給・一次通過率に影響する企業が多い
- CCNA・LinuC:ネットワーク・インフラ系の現場で昇給評価されやすい
- AWS(SAA):クラウド需要が高く、300〜400万円台に上げるきっかけになる
年収を1〜2年後に上げるための具体的な方法
「最初は低くても、上げていけるか」が最大の関心事だと思います。実際に上げやすい方法を3つ紹介します。
方法①:資格を取って社内評価を上げる
監視OP・インフラ系であれば、CCNA・LinuC・AWSのいずれか1つを取ると、昇給の交渉材料になります。
筆者も現在CCNAとAWSの勉強中です。「2〜3年以内に400万円台に乗せたい」という目標があります。
方法②:1〜2年経験後にステップアップ転職
監視OPやSES運用保守で1〜2年の実務経験を積んだあと、構築・設計・社内SEへ転職するルートです。実務経験があると「未経験扱い」ではなくなり、年収が一段上がります。
早期の転職活動より、スキルが身についてからの方が交渉力が高くなります。
方法③:夜勤・深夜手当を意識して選ぶ
深夜手当(深夜割増25%)は法定です。夜勤が月10〜15回あると、手当だけで年間20〜30万円変わるケースがあります。
「夜勤は嫌だけど年収は上げたい」という場合は、まず夜勤ありの職場で数年実績を作り、その後日勤のポジションに転職する方法もあります。
年収アップのロードマップ(未経験入社後)
入社〜6ヶ月
まず業務に慣れる。残業・夜勤の実態を把握する
6ヶ月〜1年
CCNAまたはLinuCの学習開始。ITパスポート取得済みなら基本情報へ
1〜2年
資格取得→社内昇給交渉 または ステップアップ転職の検討
2〜3年
構築・設計・社内SEへ転職 → 年収350〜450万円台を目指す
提示年収だけで決めないために確認したい待遇
求人票の「年収」や「月給」だけで決めると、入社後に「思ったより手取りが少ない」と感じることがあります。年収の数字とあわせて、次の5つを確認しておきましょう。
① 賞与(ボーナス)が年収に含まれているか
「年収300万円」と書かれていても、賞与込みか月給のみかで実態が変わります。賞与の有無・回数・支給実績は求人票や面接で確認しましょう。未経験入社の初年度は、賞与が満額出ないこともあります。
② 残業代の扱い(みなし残業の有無)
「みなし残業(固定残業代)」が含まれる求人では、提示額の一部が残業を前提とした金額です。何時間分が含まれるか、超過分が別途支給されるかを確認してください。
③ 夜勤手当・深夜手当の条件
監視OP・データセンター系は、夜勤手当が年収を底上げします。深夜割増(25%以上)は法律で定められていますが、手当の金額や夜勤回数は会社で差があります。手当込みの年収か、基本給のみの数字かを分けて見ましょう。
④ 昇給制度と評価のしくみ
「最初は低くても上がるか」は昇給制度で決まります。昇給の頻度、評価の基準、資格手当の有無を確認すると、1〜2年後の見通しが立てやすくなります。
⑤ 社会保険・福利厚生
社会保険の完備、交通費の支給上限、退職金制度の有無も、実質的な待遇に影響します。特にフリーターから転職する場合、社会保険が整うだけで将来の安心感が大きく変わります。
額面と手取りの違い
年収300万円の場合、税金や社会保険料を引いた手取りは、おおよそ年間240〜250万円前後が目安です。額面と手取りには差があることを前提に、家賃や生活費と照らして判断してください。具体的な金額は扶養や控除で変わるため、内定時の条件通知書で確認しましょう。
エージェントを使った年収交渉の進め方
「交渉は自分でやるのが難しい」という声は多いです。転職エージェント経由なら、担当者が代わりに希望条件を企業へ伝えてくれます。ここでは実際の流れと注意点をまとめます。
ステップ1:希望年収の根拠を整理する
「前職より上げたい」という感情だけでは交渉になりません。根拠になるのは「保有資格」「前職の業務経験」「就業可能な条件(夜勤可、残業可など)」です。特に夜勤OKの場合、手当込みで希望年収に近づきやすくなります。
ステップ2:エージェントに希望年収を伝える(最低・希望・理想の3段階)
「最低でも250万円、できれば280万円、理想は300万円」のように3段階で伝えると、エージェントが求人を絞りやすくなります。「高ければ高いほどいい」という伝え方は求人紹介の精度が下がるため避けましょう。
ステップ3:内定後の条件確認と交渉タイミング
年収の交渉は「内定後・正式オファーの前」が最もスムーズです。エージェント経由の場合は担当者に「条件交渉をお願いしたい」と伝えるだけで代行してもらえます。直接応募の場合は、内定通知後に担当採用者へ確認します。
交渉で確認すべきポイント
- 提示年収に賞与・夜勤手当は含まれているか
- みなし残業は何時間分か、超過分の支給はあるか
- 資格取得後の手当または昇給制度はあるか
- 試用期間中と本採用後で給与の差はあるか
未経験入社の場合、大幅な交渉より「条件の確認と整理」が目的になるケースが多いです。希望と現実を擦り合わせることで、入社後のミスマッチを防げます。
年収アップを目指すIT転職エージェント
年収を意識して転職するなら、交渉代行してくれるエージェントの利用が有効です。以下の3社は未経験歓迎で、年収面の条件交渉もサポートしてくれます。
JAIC(ジェイック)
フリーター・未経験向けに特化。年収交渉のサポートも対応。書類選考なしで面接へ進める独自ルートあり。
ウズウズIT
未経験IT転職専門。SESの優良企業を厳選して紹介。入社後の年収アップを見越した求人提案が強み。
ユニゾンキャリア
20代のIT転職に強いエージェント。年収アップのキャリア設計相談に対応。自社開発・社内SE求人も保有。
※無料で使えます。複数に登録して比較するのが一般的です。
よくある質問
未経験でIT転職すると最初の年収は必ず下がりますか?
前職がフリーター・非正規の場合は多くの場合上がります。前職が年収400万円以上の正社員だった場合は、一時的に下がることがあります。ただし、ITスキルを積むと1〜3年で回復・超えることが多いです。
監視オペレーターの年収は本当に低いですか?
入口としては低め(250〜320万円)ですが、残業が少なく夜勤手当もあるため「手取りの安定感」は高いです。フリーター比較では上がることが多いです。長居するポジションではなく、経験を積む入口として考えると納得感が出ます。
年収400万円を目指すには何年くらいかかりますか?
インフラ系なら、資格(CCNA・AWS)取得+1〜2年の実務経験でステップアップ転職すると3〜4年で届くケースがあります。個人の努力と会社の評価制度によるため、個別に確認が必要です。
エージェントは無料で使えますか?
求職者は無料です。エージェントは企業側からの成功報酬で運営されています。複数登録して比較するのが一般的な使い方です。
転職先の年収が低い場合、断ることはできますか?
内定辞退は権利として認められており、年収などの条件が合わなければ断って問題ありません。エージェント経由なら担当者を通じて「条件が合わないため辞退したい」と伝えるだけで対応してもらえます。複数社に並行して応募するのが一般的なのも、この選択肢を持つためです。
副業OKの会社でIT転職すると年収はどうなりますか?
副業が認められている会社なら、本業の年収に副業収入を加算できます。ただしIT未経験の入社直後は、本業に慣れるまで副業に割く時間や体力は限られます。監視OPのシフト勤務は不規則なため、副業と両立するには生活管理が重要です。まず本業のスキルを安定させることを優先するのが現実的です。
まとめ
未経験IT転職後の年収は、職種によりますが250〜350万円が多い水準です。フリーター出身なら上がることが多く、前職が高収入だった場合は一時的に下がることもあります。
大事なのは「最初の年収」より「上げていけるか」です。資格取得→社内評価、または1〜2年後のステップアップ転職が現実的なルートです。
確認ポイントまとめ
- 未経験IT転職の初年度は250〜350万円が現実的な水準
- フリーター→正社員ITなら多くの場合年収は上がる
- 資格(CCNA・AWS)で昇給交渉・転職時の評価が変わる
- 監視OP・SESは入口と割り切り、2〜3年でステップアップを計画する
- エージェント経由で年収交渉を代行してもらう方法もある
転職の年収に不安があるなら、まずエージェントに相談するのが一番早いです。無料で自分の市場価値を教えてもらえます。


